今回は、ドローインをしても体幹は安定せず、むしろ腰を痛める可能性がある。というお話です。
ヨガやピラティスで意識的に行われる『ドローイン』ですが、どういった動きかというと、お腹を凹ませる運動です。
この運動で鍛えられる代表的な筋肉は、腹横筋や骨盤底筋群といったインナーマッスルになります。
これらの筋肉を鍛えることで、ポッコリお腹が細くなるといったことが言われたりしますが、
お腹が出ているのは筋肉が弱いからではなく、脂肪があるからです。
ポッコリお腹を細くするには、食事の見直しやトレーニングが必要になります。
むしろ、ドローインばかりをしていては、ペットボトルでいうと空気を抜いた状態になるため、安定するどころか簡単に折れてしまいます。
体幹のトレーニングとは、ペットボトルのなかに空気をパンパンに入れた状態で、簡単には曲がらないようにすることが重要になります。
スポーツや障害予防においては、細くすることもパンパンにすることも、
どちらもできるようになることが大切です。
ドローインが悪いわけではなく、ドローインは尿漏れや開腹手術などで腹横筋や骨盤底筋群が使いにくい状態である場合は、リハビリやトレーニング前のウォーミングアップとして取り入れると有効だと考えています。
ヨガやピラティスをしていて、なかなか身体が変わらない方は、食事の改善や体幹が安定していないことによるものかもしれません。