『宇宙空間に滞在した宇宙飛行士は、どれくらい筋力低下しているのか?』
NASA(アメリカ航空宇宙局)では、このような調査をされたことがあるそうです。
調査では、ふくらはぎや腰部の筋肉がかなり落ちていることが分かりました。
これは地上では、ヒトは重力に対して反発して立っていることによって、ふくらはぎや腰部の筋肉を常に利用しているということなのです。
要するに、地球上に立っている時点で、かなり疲れているのです。(特にふくらはぎや腰部)
別の言い方をすると、使わないと正しく立てないのです。
またこの調査では、宇宙に長期間滞在した飛行士が地上に戻った際、平衡感覚にも異常が出たそうです。
この調査から考えられることは、ヒトが良い姿勢をとろうとする際、
腰やふくらはぎ等の筋肉が過剰に緊張している状態のままだと、いつまで経っても良くならないということです。
なぜなら、重力に対して抵抗して立っている際、ヒトはバランスを取りながら立っています。
ただ、その時に一部の筋肉を過剰に使って立っていたとしたら、間違ったバランスで姿勢を覚えてしまいます。
姿勢を整えていく上で大切なことは、これらの硬くなった筋肉を緩めることと、バランス感覚を取り戻すことです。
厳しい訓練を行っている宇宙飛行士でも、飛行後は筋力が低下したり平衡感覚が乱れています。
カラダの不調がある方は、硬くなった筋肉や衰えているであろう平衡感覚を鍛えていくべきだ、と思わせられるNASAの調査でした。
次回は、平衡感覚を鍛える方法について書いていきたいと思います。