今日は意外と知られていない酵素について書いていきたいと思います。
酵素は大きく分けると、ヒトがもともと持っている『①消化酵素』や『②代謝酵素』と、
食品に含まれている『③食物酵素』に分けられます。
このうち、今日は①消化酵素と②代謝酵素について説明していきたいと思います。
①消化酵素は、炭水化物やタンパク質、脂質を体内で吸収しやすくするために、分解を助けてくれます。
消化酵素が弱い方は、下痢や便秘、食後の膨満感、腹痛になりやすいです。
食事から摂れる代表的な消化酵素は、[大根おろし][パイナップル]があります。
焼き魚に大根おろし、酢豚にパイナップルなどを使っているのは、消化を助けるためだったんです。
②代謝酵素で代表的なものは、アルコールを飲んだ時に体内でアセトアルデヒドという毒物が発生するのですが、この毒物を分解するために必要な『アルデヒド脱水素酵素2[ALDH2]』という酵素です。
(ちなみに、アジア人の一部はこのALDH2を遺伝子欠落によって持っていないとも言われているそうです)←お酒が弱い方がそうかもしれないですね。
そのため、代謝酵素が不足すると、疲れやすくなったり、ストレスに弱くなってしまいます。
こういったことから分かるように、①消化酵素や②代謝酵素はヒトの身体にはとても重要なものになります。
それでは、この酵素って何で出来ているの?ということですが、
酵素は『タンパク質』で出来ています。
よって、タンパク質不足の人は体内で酵素が生成できず、消化不良や代謝不良が起こってしまうのです。
最近、タンパク質は十分摂っているのに、便秘や消化不良、代謝不良の方がいます。
この原因は酵素が働くために必要な栄養素が不足している可能性があります。
次回は、この酵素が働くために必要な栄養素について書いていきたいと思います。