高湿度のせいで身体が冷えたりだるくなる?対処法を伝授

湿度とは、その時の温度の空気が含むことができる水分量の上限に対し、どれだけの水分を含んでいるのかを割合で表したものです。
人体に適した湿度は40~70%とされ、高湿度というのはその数値を超えた状態を指します。
快適な室内環境の目安
夏場:温度25~28℃ 湿度55~65%
冬場:温度18~22℃ 湿度45~60%

雨が続くと湿度が上がり、快適範囲から外れると「体がベタベタする」「布団がジトジトしている」「まとわりつく気持ち悪い感じ」…など多くの不快感を感じることでしょう。
高湿度の状態が続けば不快感が高まりますが、それだけでなく、やがては健康にも影響が出てきます。
長雨による高湿度による一番多い不調トラブルに、体の冷えがあります。

また、体の冷えは手足が冷たくなるだけにとどまらず、様々な体調不良や皮膚疾患、女性なら、生理痛、周期の乱れ、妊娠しにくいなど長期的で深刻な症状につながる可能性も。
では、長雨による多湿が体の不調を引き起こすのはどういった仕組みによるものなのでしょうか?

梅雨の時期は体内に水が貯まりがちになり、貯まった水によって体がむくんだり冷えたりしやすくなります。
さらには、高気圧と低気圧が交互に入れ替わることで自律神経のバランスがくずれ、体の調子もなんとなくすっきりしないことが多くなるというわけです。
湿度が高いサウナは健康に良く、部屋を加湿すればインフルエンザのようなウイルスは繁殖しにくいとされています。
肌も乾燥しないことから、高湿度は体に良い、と思うかもしれません。
ですがそれは逆で、湿度が高いことは健康に悪影響を及ぼすことがあるということを覚えておきましょう。

この多湿が原因の2大不調は、「冷え」「自律神経の乱れ」です。

1 高湿度は冷えを引き起こす

私たちの体は、汗をかいて体温を調節します。
しかし湿度が高すぎるところにいると、体全体の発汗が上手く機能しません。
発汗が上手く行かないと代謝が悪くなり、血液の循環が滞り、体が冷えてしまいます。
また、体内に水分や老廃物を貯めてしまうことになり、頭痛や肩こりの症状を起こす原因にもなります。
さらには、血液の流れを悪くするので、むくみやだるさにもつながります。
秋の長雨の時期はもともと冷え性の人はもちろん、普段あまり冷えを気にしない人も気がつかないうちに自然と体が冷える時期と言えます。
冷えは様々な病気の原因にもなりますので、早めの対策が必要になるでしょう。

2 高湿度は自律神経を乱す

急激な温度変化や気圧変化、高湿度は自律神経を乱す原因です。
自律神経が乱れているという状態が続けば、様々な体調不良を引き起こしかねません。
例えば、寝ようとしてもなかなか寝付くことができなかったり、胃酸が勝手に出たり、動悸が起きたり不安や緊張などの気分障害なども引き起こしてしまうこともあります。
通常、交感神経と副交感神経が入れ替わりながら体のバランスをとっていますが、長雨の時期は高湿度に加え低気圧の日が続き、副交感神経が優位になり、体のだるさを感じてしまいます。
長雨の時は体調がすっきりしないことに加え、気分が落ち込むなどの精神的な不安感も強まる傾向にあるので十分な注意が必要です。

3.高湿度が引き起こす他の症状

代表的な症状は以下の通りです。

・体の冷え:手足がしもやけになる、お腹が冷える
・体のだるさ:いつも眠い、疲れやすい、やる気がでない、めまい、耳鳴り、頭が重くすっきりしない、
・体の痛み:肩が凝る、関節が痛む、お腹の調子が悪い、口内炎ができる、腰がだるい
・体のむくみ:顔や足がむくむ
・体の不調:食欲不振、不眠、不安感、カビによる病気、熱中症

それらを改善する方法はずばり呼吸です!!
正しい呼吸を行うことで、自律神経のコントロールができ体の不調を改善できます。
その為のエクササイズ2つを紹介します。

1.仰向けアンチパラドックス呼吸

・仰向けの状態で膝を曲げ、手を胸とお腹の上に置きます。
・鼻で息を吸い、口で吐き切ります。その後少し止めます。
(長さは5秒→10秒→5秒です)

ポイント

・肩がすくまないようにしていきましょう。
・息を吸ったときに、お腹の前だけが膨らんだり、腰が反らないようにしていきましょう。
・吸ったときは胸とお腹が同時に膨らみ、吐いたときは同時にしぼむのを意識しましょう。
・5→10→5のリズムを10セット行ってください。


2.四つ這いベリーリフト呼吸

・四つん這いになり、背中腰を丸めます。
・背中、腰が丸まったまま先ほどと同じリズムで呼吸を行ってください。
(長さは5秒→10秒→5秒です)

 

 

 

 

 

ポイント

・肩がすくまないようにしていきましょう。
・息を吸ったときに、お腹の前が膨らんだり、腰が反らないようにしていきましょう。
・息を吐くときにお腹の中の筋肉を使っているのを感じてください。
・5→10→5のリズムを10セット行ってください。

以上の二つのエクササイズを毎日(できる範囲)行えば、身体は変わります!!
運動を習慣にしていきましょう(^^)/